超加工食品化するペットフードの危機?動物の「本来の食性」を見直す
人間の医療現場で数多くの患者を診てきた高橋医師と、動物医療の第一線で活躍する宮島獣医師。日々の診療の合間に交わされるお二人のやり取りからは、医療の垣根を越えた重要な気づきが見えてきます。
今回は、現代のペットの食生活の主流となっている「ペットフード」の問題点と、動物の「本来の食性」について語り合った意見交換をご紹介します。
超加工食品化するペットフードと「本来の食性」
私事で大変恐縮ですが、以前から食事については非常に危機感を持っています。人の場合、小麦や砂糖、油、乳製品など、本来の食性に合わないものの摂取が様々な病態へ繋がると理解しています。
動物の場合も、本来の食性に合わないことはもちろん、「人間の都合で」ドッグフードやキャットフードという“超加工食品”を与えられているのが現状です。
更に厄介な問題として、近年の獣医学の教科書的な栄養学が「ペットフードありき」を前提として発達してきたことで、獣医療の現場や業界全体が「フードを与えるのが当然」となっていることです(正直、かつては私自身もそうでした)。
猫に関して言えば、家の中だけで生活を送っているほとんどの猫が、本来の習性からは大きく外れた生活環境を余儀なくされています。一般的に「猫には腎不全が多い、高齢になったら腎不全になりやすい」と言われていますが、これについては個人的には大きな疑問を持っています。
おそらく、本来の食性に出来るだけ近い食事と適切な環境を提供することによって、猫が病気になる可能性は大幅に減ると考えています。(これは犬にも同様に言えることです)
猫に腎障害が多いようですが、人間でも海産物が合わない体質の方に腎障害が多く見られます。猫のもともとの食性は、鳥を含めた小動物である可能性が高いのではないかと考えています。また、本来は夜行性で運動量も多いはずですから、人間に合わせた生活環境そのものの問題や、糖質の多い食事に問題があると考えています。
こうしたことを人間と動物の医療の垣根を越えて検証し、正しい情報を上書きしていきたいですね。
人間や植物にとってMATRIX内のフルボ酸は「現代の食生活では含まれない、忘れられたミネラル」ですが、野生動物にとっては身近なミネラルです。
まずは食事の見直しで医療機関にかからない体にしてあげること。そして問題が発生したら原因を考え、安全な対応方法を提供していくこと。人間の治療で大切にしている「肉体・精神・魂」は、すべての生き物で考えていかなければならないはずです。
ドッグフードなどの「超加工食品」が当たり前となっている現状について、多くの飼い主様にとってハッとさせられる内容だったのではないでしょうか。ペットを病気から守るためには、教科書通りの栄養学だけでなく、その動物が持つ「本来の食性や習性」を理解することが何よりも大切です。