同居犬との別れによる心のケアと関節トラブル

動物たちも人間と同様に繊細な心を持ち、環境の変化や大切な家族との別れによって深く影響を受けます。今回は、同居犬を亡くした老犬が抱えるストレスへのアプローチや、大型犬に多く見られる関節トラブルと食事の関連性について、医師と獣医師の視点から意見交換が行われました。

同居犬の喪失によるストレスと問題行動へのアプローチ

高橋医師
老犬のポメラニアンのケースです。以前はほとんど歩けず、犬用ベッドに横たわったまま動けない状態でしたが、MATRIXブルー(10ml / 日)を日常に取り入れたところ、生きる活力を取り戻し、ベッドから出て自力で活動できるようになりました。

ただ、現在もオムツが外せていません。これは加齢によるものではなく、一緒に暮らしていた同居犬が亡くなってから、至る所で排泄をしてしまうようになったためとのことです。このように、ストレスに起因する行動の問題を解決する方法はあるのでしょうか。

廣田獣医師
飼い主様はご心配とともにお困りのこととお察しいたします。
今まで常に一緒に暮らしていた同居犬が急にいなくなったことに、その子はまだ理解が追いついていないのでしょう。喪失による不安や寂しさ、ストレスから不適切な排泄行動が見られることは時折あります。それだけ同居犬との関係性が良く、精神面で深いつながりと信頼関係があったのだと推測されます。
ワンちゃんの(人間から見たら)問題行動は、寂しさによる心の訴えであったり、飼い主様に自分をもっと見てほしい、関心を持ってもらいたいという健気な気持ちの表れとも考えられます。

動物の心はとても繊細です。老犬ということもあり、ストレスが長引くと様々な問題行動が強化されてしまったり、健康維持に影響を及ぼす可能性も懸念されます。不適切な排泄があった場合でも決して怒らず、今まで以上に愛情を注ぎ、心の不安を和らげてあげてください。

当クリニックでは、このようなケースに対してホメオパシーやホモトキシコロジーといったドイツ医療での治療経験があり、最近ではCBDオイルを使用することもあります。
ただし、行動の背景を探る前に、まずは「身体的な問題が隠れていないか」を除外することが最優先となります。その上で、現実的な対処法として、大きなトラブルになる前に問題行動の専門家に直接相談し、アドバイスを受けることが、ワンちゃんと飼い主様双方にとって良い結果につながるはずです。

大型犬の関節トラブルと食事の重要性

高橋医師
別のケースですが、知人が飼っている大型犬(雑種)について相談を受けました。床で足を滑らせて以降、数ヶ月にわたって後ろ足を引きずっているとのことです。
診たところ股関節あたりへの影響が疑われましたが、明確な圧痛点はありませんでした。

廣田獣医師
大型犬はもともと関節のトラブルを抱えやすい傾向にあります。そのため、日頃から良質なフード(食事)を与えることをお勧めしています。
炭水化物の割合が多いフードは、関節の健康維持において負担になりやすいとも考えております。食事内容の見直しも、健やかな毎日を維持するための重要なアプローチとなります。

ペットの予期せぬ行動の裏には、言葉にできない寂しさや「もっと関心を持ってほしい」という心のSOSが隠れていることがあります。
ただ叱るのではなく、まずは身体的な問題がないかを確認し、その上で心に寄り添うケアを検討することが大切です。

また、日々の健康づくりには良質な食事環境を整えることも欠かせません。動物たちの心と体の声に耳を傾け、健やかな毎日をサポートしていきたいですね。

 

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