【イロイロこばなし】〜栄養相談日記4「調味料の選び方」
2022.12.09
栄養相談の中で毎回簡単なお料理のレシピをお渡ししています。
タンパク質を摂りたいけれど、肉や魚の調理の仕方がわからないというAさんに、魚の焼き方、小魚のふりかけ、圧力鍋で作る簡単チャーシュー、サバ缶を使ったおかずなど短時間で作れるものをお伝えすると、次の時に実際に作って持って来てくれました。
ある日、イロイロこばなしにレシピを載せた「夏野菜たっぷりココナッツカレースープ」に挑戦してみたら、甘くなってしまい味見をしてほしいと鍋ごと持って来てくれたことがありました。味付けとして使っているのはカレールゥと塩麹のみ。カレールゥは私のお店で買ったものなので、分量通りに入れれば甘くはならないはず。
後日ココナッツミルク缶の原材料が記載されている部分を写真に撮って来てもらうと、砂糖が添加されているものでした。私が無添加の有機ココナッツミルクを使いレシピ通りに作ったココナッツカレースープを食べて「ココナッツミルクの種類が違うだけでこんなに味が変わるのですか⁉️」とびっくりされていました。
そこで、食材や調味料を買う時は「食品表示」を確認して、原材料と原産地、製造された場所、添加物の物質名、できれば栄養成分表示も見ておかしな値がないか確認してから購入すると良いことをお伝えしました。ラベルを見て、国産、化学調味料無添加、〇〇100%、オーガニックなど安心できることが書いてあるものを選びます。
調味料は味付けだけでなく栄養になり、本物を使えば旨みたっぷりの美味しいお料理になります。
海水を天日や平釜で濃縮させた「海塩」には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれており、まろやかな甘みがあります。
「砂糖」もきび砂糖や甜菜糖、黒砂糖、ココナッツシュガーなど精製されていない砂糖にはカルシウムやカリウムなどが含まれておりコクがあります。
「味噌」は大豆、麹、塩のみで作られたシンプルなものを選びましょう。長期間発酵熟成して作られた味噌には大豆由来に加え発酵の過程で生まれるアミノ酸やビタミンなどの栄養素が豊富です。一杯のお味噌汁には一度にこんなにいろいろな種類の栄養素が摂れるものはないというぐらいの栄養が詰まっています。
「醤油」は本醸造または天然醸造で大豆、小麦、塩のみで作られた国産100%のものを選びましょう。
「みりん」はブドウ糖や水あめなどの糖類が加えられていない本みりんがおすすめです。本みりんはもち米、米麹、焼酎や醸造アルコールのみで作られており、麹菌がもち米のデンプンやタンパク質を分解し、糖化熟成によって深い甘みと味わいになります。
調味料は本物を選び、栄養も旨味もたっぷりな美味しいお料理を作ってください😊✨