【イロイロこばなし】〜栄養相談日記5「糖尿病Ⅰ型患者さんへのレシピ（ファイバーパン）」

信州あおぞらみーる、つくりての山岸です。

私はパン菓子製造業務の他に、昨年栄養カウンセラーの資格を取り、お店で栄養相談も始めました。

これから糖尿病Ⅰ型と診断され、病院でインスリンポンプ療法を受けている50代男性との栄養相談のやり取りを綴っていきます。食事をどのように改善していったら良いのか、栄養療法で体調にどのような変化が出るのか、参考にしていただければと思います。

まず日々の食事内容の写真を見せていただきました。病院の栄養指導を受けているAさんの食事は、カロリーオーバーにならないように、茹でたり蒸したりして、油を極力摂らない調理でした。

そして、食品交換表を見ながら、決められたカロリーの中で献立を考えるのが大変で、血糖値が安定していた日のメニューを、ほぼ毎日繰り返し食べていました。お昼と夕食のお弁当も朝食を作る時に一緒に作るため、3食同じ野菜になってしまうこともありました。

糖質とカロリーを気にする余り、食事の楽しみが薄れてしまっていると感じ、まずいろいろな食材を美味しく食べていただきたいと思い、食前にファイバーパンを食べることをおすすめしました。

ファイバーパンは、ほとんど食物繊維でできており、食前に食べておくと、食後緩やかに血糖値が上がり、食後の高血糖を防いでくれます。また、食後高血糖に伴う反応性の低血糖も防ぐことができるので、眠気やイライラ、不安感、冷え、怠さなどの低血糖症状も防ぐことができます

Aさんも
「食後のだるさや眠気もかなり軽減されました。
以前と比べ血糖値は１日を通してすごく安定していて、低血糖になる頻度も格段に少なくなりました。」とコメントをくださいました。ファイバーパンを食べるとお腹の調子も良いそうです。

ファイバーパンの作り方（4個分）

オート麦ファイバー　20g
オートブランファイバー　20g
小豆粉やまこも粉、ココアなど風味付けに　6g
サイリウム　3g
ベーキングパウダー　3g
ラカント　6g
塩麹　6g
水　90g

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