季節の野菜を使った、愛情たっぷりの⼿作り漬物
2026.03.05
2024年6⽉に誕⽣した、永井選堂「ともちゃんちのお漬物」。
「⾃分の得意なこと、好きなことで起業した」と話す、永井さんに開業の経緯や商品に込めた想いをお伺いしました。
「ともちゃんち」に込められた、義⺟への感謝
起業のきっかけは、県外のご友⼈たちとの集まりでした。
各地のお菓⼦を持ち寄る際、永井さんは「せっかくなら⾃分の得意なものを」と、⼿作りの漬物を持参。
すると、漬物どころである京都の⽅からも 「これは美味しい!」と絶賛されたのです。
その⾔葉が⼤きな励みとなり、周囲からの「商売にしてみたら?」という後押しを受けて、⼀歩を踏み出しました。
商品名の「ともちゃんち」には、永井さんの深い感謝の想いが込められています。
これは単に永井さん(ともちゃん)が開発したものではなく、嫁ぎ先の義理のお⺟様から受け継いだ味だからです。
とても可愛がってくれたお義⺟様から、漬物の漬け⽅を何度も何度も教わり、⻑い時間をかけて今の味に⾏き着いたそう。
「この野沢菜漬けは『ともちゃんの野沢菜漬け』と言います。
以前、結婚をしていたときに、義母が『ともちゃん、ともちゃん』と言って、私を実の娘のように可愛いがってくれていました。
そんなお義母さんが美味しい野沢菜漬けを毎年漬けていて、ある時、義娘の私にだけ漬け方を教えてくれたんです」と永井さん。
はじめは同じ味がなかなか出せず、何年も何年もお義母様と一緒に漬け続け、数年後にようやく納得の行く野沢菜漬けを漬けることができるようになったそう。
「ようやく同じ味の野沢菜漬けを漬けることができるようになったのに、その後、離婚してしまい、義娘ではなくなってしまったのですが、野沢菜を漬けているときだけは義娘に戻れる気がして…。だから毎年ひとりでお義母さんの野沢菜漬けを漬け続けています。だから商品名はお義母さんが呼んでくれていた『ともちゃんの野沢菜漬け』なんです」。
永井さんは、そんなお義母様の野沢菜漬けを皆様に広めたいと、“野沢菜漬け屋さん”を始めたのです。
標⾼が⽣む美味しさ。こだわりの⻘⽊村産「野沢菜」
お義母様から受け継いだ味を大切にする「ともちゃんちのお漬物」の看板商品は、なんといっても野沢菜漬けです。
使⽤しているのは、ご⾃⾝が嫁いだ先でもある⻑野県⻘⽊村産の野沢菜。標⾼が 600〜800mと⾼い⻘⽊村は、寒暖差があり美味しい野菜が育つと⾔います。
永井さんも、さまざまな⼟地の野沢菜を試した結果、やはり最初にお義⺟様から教わった「⻘⽊村の野沢菜」が⼀番美味しいという結論に⾄り、現在もそこから仕⼊れています(※ 今期から信州新町と千曲市からも一部仕入れを実施)。
今や野沢菜は⼀年中スーパーで購⼊できますが、保存料が⼊っていたり、調味液の味が均⼀だったりと、変化に乏しい側⾯もあります。
永井さんが⼤切にしているのは「⼿作りならではの変化」。
漬けたてのフレッシュな味から、時間が経って酸味や深みが増す「古漬け」に⾄るまで、⽇々味が育っていく過程を楽しめるのが、「ともちゃんの野沢菜漬」の魅⼒です。
「美味しくなあれ、美味しくなあれと愛を込めて作られたその味は、ご飯のお供やお茶請けとしてはもちろん、お酒のアテとしても評判です。卸先の居酒屋さんでも『お酒が進む』と喜んでいただいています」。
私も実際にいただきましたが、噛めば噛むほどじわりと旨味が広がり、⼝の中に美味しい余韻が⻑く残る美味しい味わいでした。
⻑野の味を次世代へ。これからの展開
現在は法律の改正に伴い、ご⾃宅での製造ではなく、信頼できる委託先で作ったものを販売されています。
野沢菜だけでなく、きゅうりと⼈参の味噌漬けや⼤根のハリハリ漬け、みょうがやズッキーニなど旬の⾷材の漬物も販売。
それぞれ、食感と味の変化を楽しめる、ともちゃんちならではの美味しさです。
若い世代や県外の⽅にも、「⻑野の漬物といえば、ともちゃんち」と⾔ってもらえるような存在を⽬指したいと永井さん。
「この『ともちゃんの野沢菜漬け』を食べた人が、私と同じようにご自身のお義母様との思い出を思い出してくれたらいいなと思っています。そういう思いが詰まった野沢菜漬けになってます。
最後にひとつお願いなのですが、皆さんの大切な人にもこの野沢菜漬けを送っていただけたらうれしいです。皆さんの大切な人にも同じ気持ちになって欲しいです」。
□ 商品ラインナップ
・野沢菜漬け
・きゅうりと⼈参の味噌漬け
・みょうがの味噌漬け
・ズッキーニのからし漬け
・⼤根のハリハリ漬け