アトピーが治らない原因は? 今すぐ自分でできる対策
2026.06.22
当メディアを運営する「たかはしクリニック」には、長年「アトピー」の症状に悩まされ、どこに行っても良くならないと駆け込んでこられる患者さんがたくさんいらっしゃいます。
今回はアトピーという病気の本当のところと、ご自身で今すぐ始められる具体的な対策について、院長の高橋が解説します。
実はとても曖昧な「アトピー」の診断基準
治療をしていて、炎症が治りかけてもまた繰り返す。このように「炎症をコントロールできずに繰り返すもの」を、便宜上アトピーと呼んでいます。決して原因を特定して診断しているわけではないのです。
つまり、医師の診断基準が曖昧だったり、治し方の工夫に問題があったりするだけでも「アトピー」と一括りにされてしまいます。
私が診ている限りでは、根本的な「治し方」がちゃんとなっていないために、アトピーと言われ続けているケースが非常に多い印象です。私自身は、全身がブルブルと震えてしまうほど大変な状態を抱えている人こそが、本当のアトピー(本来アトピーと呼ぶべき状態)だと考えています。
破綻したバリア機能と、正しい保湿剤の選び方
アトピーとされている肌は、炎症によって荒れている状態です。そのため、花粉やカビ、日差しといった外からの刺激を受ければ、当然ながら症状は悪化してしまいます。
皮膚のバリア機能が破綻しているため、外からの影響を受けやすいだけでなく、内側の問題も外に出やすくなってしまう。これは患者さんにとって、本当に気の毒で困難な状況です。
では、バリア機能を補うために保湿剤を塗れば解決するのかというと、そう単純ではありません。大切なのは、「その人の肌に負担のかからない素材であること」です。
肌を保護することは良いことですが、皮膚がしっかりと呼吸でき、肌にとって余計な負担にならないものを選ぶことが最低限必要になります。
まずは食事の「引き算」から
全身性の皮膚トラブルを抱えている人は、概して「腸の状態」が悪いです。腸が悪いということは、アレルギーとはまた別の問題として、日々の食生活の中で「身体に問題のある物」を気づかずに食べている可能性が高いと言えます。
肌を整えるために「栄養不足を補おう(足し算しよう)」と考えがちですが、まずは「引き算」が何よりも大事です。
世の中には、栄養状態が悪くても肌が荒れない人もいます。しかし、今アトピーに悩んでいる方は、体質的に「腸の乱れが肌に症状として出やすいグループ」なのです。まずは、一般的に「4毒」と言われる以下の4つを気をつけてみてください。
- ・油
- ・乳製品
- ・小麦粉
- ・砂糖
特に「砂糖」は、体内のカビ(真菌)を増殖させてしまう原因になるため、控えるべきです。そして、砂糖をやめるのであれば、実は「発酵食品」も同時にやめないと意味がありません。
もし肌荒れの原因が「カビ」であるならば、4毒対策だけでなく、「カビ対策の食事」をする必要があります。アトピー患者さんの大多数は、腸内にカビを飼っている可能性が非常に高いのです。まずはここから取り組まなければ、根本解決にはなりません。
医師に頼る前に、自分でできる対策
正直なところ、医師が肌の症状を見ただけで、その原因を完璧に見極めることには限界があります。実際に治療(食事療法など)を試してみて、初めて「原因はカビだったんだ」と判明することも珍しくありません。
ですから、医師に診てもらう前に、まずはご自身で「カビ対策の食事」に切り替えてみてください。肌が荒れているときは、甘いものをやめ、体が酸化しやすい食事を控える。この「自分でできる取り組み」が何よりの近道になります。
なぜ病院に行く前にお勧めするかというと、医療機関の保険診療内で処方される抗真菌薬(カビの薬)は、使い続けると耐性ができてしまい、特に「カンジダ」というカビには効果が出なくなってしまうためです。
医療機関を受診する前に、まずはご自身で以下の工夫を試してみてください。
- ・甘いもの(砂糖・発酵食品)を控える食事管理
- ・薬剤を使っていないシャンプーや石鹸を取り入れる
これらは、わざわざ医師に診てもらわなくても、今すぐ自分の意志で始められるアトピー対策です。
「もう治らない」と諦める前に、まずは腸内環境、特に「カビ」を意識した食事の引き算から始めてみませんか。