監修高橋先生ご愛用!酒器コレクション
2020.03.24
監修の高橋先生はお酒好きということもあり、ご自宅にはたくさんの酒器コレクションが並んでいます。
編集部がご自宅にお邪魔して、その一つひとつの想いを伺ってきました。素敵なご自宅も少しだけご紹介します。
酒器コレクション一挙大公開!
遠くから見ても一際目立つ外観と素敵な佇まいの高橋先生のご自宅。少し緊張しながらお邪魔しました。そうすると、パッと目に入る全ての内装やディテールが素敵すぎて、しばらくお宅探訪をさせていただきました。
ダイニングを中心に、それを取り囲むようにキッチンや寝室、子供部屋が配置され、どこか絵本の中の世界のようなご自宅でした。家の中心にあるダイニングテーブルに、素敵な酒器コレクションが並んでいました。
編集部「これだけの種類が個人宅にあるんですね、すごいです。」
高橋先生「だいたいこんな感じですが、実はまだいろいろなところにあります。一人ではもちろん、仲間が集まったときにも使えるように色々揃えています。」
編集部「どのような基準で集めたりされているんですか?」
高橋先生「もともとは備前が好きでした。だけど、私が酒器を買うときは、さぁ買いに行こう、と思って買うことはほとんどないです。ちょっと奥さんと散歩に行ったときにふとショーウインドウで目が止まったものを買っています。こういうものは、出会いがあるから楽しいです。高いからといっていいわけではないです。」
編集部「なんだかどれも素敵ですが、かわいらしいものも目立ちますね。これなんかとてもかわいいです。」
高橋先生「これ、親子みたいでしょ。これ見つけたとき、徳利の後ろにお猪口が並んで飾ってあって、まるでお母さんの後ろに子供がちょこちょこついていっているようで、かわいいと思って買いました。」
高橋先生「では問題です、この中で一番まともなものはどれでしょう。お父様が人間国宝の方の作品です。」
編集部「(!全然わからない)」
「どれも本当に素敵なんですが…これ、ですか?」
高橋先生「正解はこれです。ちょっとだけ緑ががっていますよね。これは古い土でないと出ない色合いだそうです。」
編集部「はずれました(笑)」
高橋先生「ただ、私の一番好きなものはまた別です。特別な作家などではないけど持ちやすく使いやすいもの。口元がちょっと広がってて飲みやすいものはやっぱり普段使いしてしまいます。ちょっと割ってしまった酒器もあって、それも捨てるのは何だかかわいそうなのでなんとか直してあげようとしています。」
編集部「一つひとつの酒器に愛がこもってますね。」
高橋先生「これは焼酎用の酒器で小布施で買いました。この作家さんはおへそのようにポイントを入れるのが好きなようで石が入っているそうです。定番シリーズでいくつか持っています。」
編集部「本当に色々な種類の酒器がありますのでこちらも見ていて楽しいです。たくさんの素敵な酒器との出会いをされたんですね。」
高橋先生「ふとどこかに行って、買うつもりなくても、たまたま出会っていいと思ったから買った、そういう直感を大切にしています。なので、集めたいというか、気がついたらこんなにコレクションができてしまったというような感じです。」
編集部「セットのものが多いですが、ペアで買うことが多いんですか?」
高橋先生「もともとセット売りしているからということもあるけど、例えば一つ買ったときに、この酒器が一人じゃ寂しいのでペアにしてあげるという感覚でしょうか。」
編集部「お気に入りの作家さんなどはいらっしゃるんですか?」
高橋先生「ないかな。私は、誰がつくったとか、値段には全く興味がないんです。自分がいいと思ったものがもういい酒器ですから。」
高橋先生「そのときにいいと思ったものを買い、家にためていったら、家の食器棚も幅をとるようになって、追加で酒器用に棚を作ったりもしました。色々な種類の酒器の中で蕎麦猪口もありますが、今では子供たちがお茶飲むときに使っちゃってます(笑)」
編集部「先生の直感で選ばれたこの酒器たちも大切にされて、幸せですね。」
高橋先生「私一人で楽しむのももったいので、仲間がきたときは、今日はこの種類の酒器で、というような感じでそのときに飲むお酒や料理、気分に合わせて酒器を選んでいます。ただ、色々な種類の酒器を使うと合わないので、基本同じ種類の酒器を私が勝手にみんなに割り振ります。あなたは今日はこれね、みたいな感じで。」
編集部「お酒を飲む定位置はありますか?」
高橋先生「基本はこのダイニングテーブルで、家族で席が決まっているので私の席のところで飲みます。寒い時期は暖炉のあたりで本を読みながら飲んだり。暖かい時期は外にある小屋で仲間と飲んだりします。あそこにも日本酒のストックがいくつかありますけど、見ます?」
編集部「ぜひ見たいです!」
高橋先生「まずここ、日本酒はもちろん、ワインやジンなど様々なお酒を楽しむので、そういったものが保管されています。奥の棚にあるのは日本のジンなんですが、日本のジンは日本の香りがするものが入っていたりするので楽しいです。例えば山椒の香りがするなど。ロックで飲むのが好きです。」
編集部「なんだか夢みたいな光景です。」
高橋先生「そして日本酒が入っている冷蔵庫が2つあります。基本、私は酔いたくて飲んでいるわけではないので、今日こういうものをたべたい、と思ったときに好きなものを食べながらそれに合うお酒を飲むのが好きなんです。」
編集部「全部びっしりですね!どれがどこにあるのかわからなくならないんですか?」
高橋先生「もらったものと飲みたいお酒ってちょっと違うので、もらったものがこんな感じで溜まっています。でもどこに何があるのかはわからなくならないんですよ。なのでいただいたお酒は、みんなで飲んだり、公民館での集まりの時に、月に1回だけ私が料理を作ってお酒もだしているので、その時にお出ししたりしています。」
編集部一同「かわいい!」「素敵すぎる!」「なんですかこれ!」
小屋の中に入ると、先生が大好きなたくさんの漫画が壁の棚にずらっと並び、真ん中には丸いかわいいちゃぶ台が。仲間たちとずっと語らいたくなる素敵な雰囲気。そして、壁にある小扉を開けると、ワイングラスを保管するためだけに作られた棚も。なんと屋上もあるので、夜空を眺めながら一杯、なんてこともできるそう。いい大人もはしゃいで、童心に戻ってしまいそうな小屋です。
酒器を眺める高橋先生の眼差しは、まるで我が子を眺めているよう。
たくさんの酒器コレクションとその酒器を楽しむ空間が揃っている先生のご自宅は、お酒を愛する先生の情熱をたっぷり感じられる空間でした。