日本酒の温度
2019.12.18
日本酒のいろいろな飲み方
“温度で”楽しむ
みなさんはどんな温度で飲む日本酒が好きですか?
それは合わせる料理や季節、気分によっても違うと思います。その日本酒の温度は細かく10個の分け方があります。
“家で”熱燗を楽しむ
日本酒好きを虜にする熱燗。年配のイメージがあるかもしれませんが、温度を上げることで生まれる魅惑的な香りや味わいは年齢問わず楽しめます。そして、自宅でも簡単に楽しめる熱燗のコツをご紹介します。
1燗のつけ方
飲食店では燗銅壷とちろりを使って燗をつけるが、自宅なら湯せんでOK。ちろりは錫や銅、ステンレスなどがあるが、錫がもっとも熱伝導性がよく、まろやかな味になるといわれている。徳利の大きさに対して温めるお酒の量が少ない場合は、冷めやすいので徳利も温めておくと良い。一度温度を上げてから冷ます「燗冷まし」というテクニックもある。
お燗をつけるのに、温度計はマストアイテム。初めての銘柄を飲むときは、2℃刻みで温度を変えていくと、好みの温度を見つけやすい。
2熱燗温度帯
燗酒の温度帯に関しては10個の区分けがあり(温度で楽しむの図へ)一般的な指針として「冷や(常温)」は20℃、「ぬる燗」は40〜45℃、「熱燗」は50〜55℃、という目安を押さえておけば、飲食店で注文するときも失敗なし!
3熱燗に合うお酒とは
基本的には純米酒(アルコール添加のない酒)なら、絶対にお燗に合わないというお酒はありません。ただ、発砲タイプはNG。一般的に大吟醸酒のような高級酒は冷酒のほうが良いと言われる理由は、温度を上げすぎると持ち味のフルーティーな香りが飛んでしまうため。温め過ぎなければ、冷酒にはない香りを楽しめる。
ラベルに「山廃」「生酛」とあれば、伝統的な手法で造られた酒。乳酸などの成分が豊富で雑味味があるため、特に熱燗に向く。
4酒器について
容量の少ないお猪口は、一番よい温度で飲み干せるため熱燗むき。飲み口が小さいほどスッキリと味わえ、広くなると香りの広がりや濃厚な味わいを楽しめる。温度変化を楽しみながらゆっくりと味わいたい場合は、少し大きめの盃やぐい飲みを。徳利やお猪口の材質によっても印象が変わり、冬季はガラスに比べてやわらかい味わいになる。
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