季節の移り変わりや四季折々の行事を大切にする日本の伝統。
その時々に楽しむ日本酒の飲み方があります。
例えば、お酒が好きな人へのプレゼントに、その時期に旬な日本酒を選べるとちょっと粋ですよね。
4月、満開の桜を楽しみながら飲むのは「花見酒」。5月の端午の節句には菖蒲を日本酒に浸し、その香りで邪気を払う「菖蒲酒」を飲む風習があります。
暑さが徐々に弱まる夏の夕暮れどきに楽しむ「涼み酒」。この時間帯に蜩が賑やかに鳴き始める様子から「蜩酒」とも言われています。夏に楽しむ酒を表す言葉には、他にも「土用酒(どようざけ)」「七夕酒(たなばたざけ)」などがあります。
9月の「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」に、杯に注いだ酒に月を映して飲む「月見酒」は一興です。「菊酒」は9月9日の重陽の節供に飲みます。菊の節句でもあるこの日を、菊の花を浸した日本酒で祝います。
雪の降る様子を愛でる「雪見」は、お花見同様、平安時代の貴族のたしなみだったとか。「雪割り酒」は、ちらちらと降る雪が酒に舞い落ちる様子を表しています。雪降る露天風呂で飲むのは風情がありますが、くれぐれも量は控えめに。
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